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竹繊維の持つ抗菌性の発見

我々は、竹繊維の資料を特許庁や国会図書館で探しましたが、ほとんど見つからず、あったのは物理的な製法(つまり竹ひごを限りなく細くした)糸のみでした。奇異な思いにとらわれながら竹繊維の役割を考え続けました。そして、 (財)日本食品分析センターにて抗菌テストを行いました。その結果は、検査官が驚いて、電話をかけてくるほどのものでした。4万個あった菌がなんと完全に死滅してしまったのです。

一枚のガーゼへの思い

従来、繊維製品に抗菌性を持たせるために各メーカーは、後加工によりその機能を付加していました。 天然繊維に菌を死滅させてしまう力があるなどということは誰も考えなかったことです。 抗菌テストの結果により、我々は、竹繊維は医療・衛生の分野で生かされるべきものだ、という確信に至りました。そして、その後のテストで竹繊維は大腸菌(食中毒の菌)、黄色ブドウ球菌(ニオイの元になる菌)、白癬菌(水虫の菌)、その他にも抗菌力を持つことがわかりました。ある意味、その繁殖力ゆえに疎まれていた竹にこれほど大きな役割が与えられていたことを誰が気付いたでしょうか。
「人が最も痛みくるしんでいる、その時に、傷にそっと寄り添い、ただ快癒を祈る一枚のガーゼ」それこそが竹繊維の本質です。

医療現場の現状

現在、医療現場で主として使用されているガーゼは綿です。綿は衣料品を始めとし、私たちの生活の中で最も身近な繊維です。しかし、聞くところによると全世界の農薬使用量の多くは綿の栽培に使用されているとのことです。ショッキングな話ですが、それだけ綿の栽培には手間がかかるということでしょう。 無農薬で栽培されたオーガニックコットン製品が非常に高い価格であるにも関わらず、市場に受け入れられているのも、薬品漬けになっている通常の綿製品にアレルギー反応を示す人が多くなっているということだと思います。 そして、皮膚に対する親和性ということでも、直接肌に触れる部分には静電気を生じる合成繊維は使用できないので、コストの面からも天然繊維の綿が使用されています。